2016/04/05 12:21

2016年4月5日の読売新聞朝刊(大阪版)に、
Stop痴漢バッジプロジェクトの記事が掲載されました。
見出しに、「大人の責任」と大きく書いていただいてあり、すごく嬉しいです。

プロジェクトに対して
「痴漢は犯罪なのに、加害者を責めるのではなく、
被害にあう子ども達に身を守れ、立ちあがれというのは、オカシイ」
という意見をいただいております。

私達は、子どもに自己責任を押しつけているわけではありません。
これまで大人が子どもに伝えてこなかった

・電車内で痴漢にあう可能性があること
・性犯罪から身を守る具体的な方法

を正しく伝えていく必要があると考えています。

痴漢が犯罪であることは、言うまでもありません。

「加害者が悪い!」
「痴漢犯を許すな!!」
という感情を持つのは当たり前ですが、
それを言っているだけでは、痴漢犯罪はなくなりません。
(情けないことですが……)

犯罪がある以上、ターゲットにされる側が身を守る術と意識を持ち、
被害者にならないための対策をするのは必須です。

それは、痴漢犯罪に限りません。

親は幼児に
「知らない人の車に乗らない」
「お母さんが呼んでるよ って言われても、ついて行っちゃダメ」
と教えます。

警察は、高齢者に
「レターパックで、現金送れは詐欺です」
「ATMでお金が戻るは、詐欺です」
と繰り返し注意を促します。

自転車だって、盗難防止のために二重ロックが推奨されます。

痴漢犯罪に対しても、
被害にあったら勇気を出して声をだしなさい というのではなく
被害にあわないためにできることを“具体的に”教えるのが重要だと考えています。

電車通学を始めたばかり子どもや、
地方から上京してきたばかりの新社会人は、
ラッシュ時の電車に慣れていません。

何をどう注意したらいいのか、判らないのです。

私達は、単に「痴漢抑止バッジをつければ身を守れる」とは思っていません。
だからパッケージ内に、警察が指導している痴漢防止策を参照したマニュアルを掲載しています。

車内にバッジをつけている子がいたら、
周囲の大人がさりげなく見守ることを期待しています。

子ども達には、大人が、社会が、あなた達を守るから、
安心して、何かあったときには立ちあがれ! という思いがあります。

読売新聞さんの記事は、私達のそうした意図を汲んでくださっていて
本当に嬉しいです。